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風しんは子供だけでなく、大人も注意が必要
「風しん」ときくと、子供がかかる病気のイメージを持っている方が多いと思いますが、実は患者のほとんどが成人の患者であることをご存知でしょうか?
厚生労働省による平成25年度の報告では、累計14,357件もの風しんの報告があり、全数報告疾患となった平成20年以降最も報告が多かったとされています。ちなみに首都圏や近畿地方での報告が多く、患者の7割以上は男性で、うち20〜40代が約8割を占めていました。
※厚生労働省「風しんについて」はこちら
風しんとは、どんな病気?
「風しん」とは、風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。感染すると2〜3週間(平均16〜18 日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れ(
耳介後部、後頭部、頚部)が現れます。ただウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができる(不顕性感染)人が15〜30%程度います。 「風しん」は感染力が非常に強く、感染力はインフルエンザの2~4倍と言われています。風しんの症状は子供では比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人から5,000人に一人くらいの割合で発生することがあります。
流行は春先から初夏にかけて多くみられ、一度風しんウイルスにかかると、ほとんどの人は生涯風しんにかかることはありません。この免疫は、風しんワクチンを摂取することでもつくられますので、風しんにかかったことがない方は、風しんの予防接種を受けましょう。
大人がかかると、どうなるの?
子供の頃にかかる「風しん」は症状が軽く数日で治りますが、大人になると重症化する場合もあります。発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。小児より重症化することがあり、一週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。
また妊婦した女性の方が感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し「先天性風しん症候群」を持って生まれる可能性があります。妊娠初期ほどその確立は高くなりますので、注意が必要です。特にこれから妊娠を希望する女性の方は、母子手帳などでご自身の予防接種の記録をみなおしてみましょう。
確認した上で風しんワクチンを受けているか不明な方、風しんにかかったことが確実でない方は、風しん抗体価の検査をおすすめします。
※検査というと、大げさに聞こえますが採血をするだけでわかります。備えあれば憂い無し。
検査の結果を受け、予防接種が必要な場合はご相談ください。※厚生労働省の表記を元に「風疹」ではなく、「風しん」と表記しております。
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